webデザイナーが転職するときに使うべき転職エージェントの選び方
Webの活用が広がってきた影響を受けてwebデザイナーとして転職したいと考える人は多くなってきました。
転職エージェントを利用するときにはどのサイトを使ったら有利になるのでしょうか。
転職エージェントに登録して転職先を探すメリットとデメリットも十分に考慮し、最善の方法を選んで転職活動を進められるようにしましょう。
webデザイナーにとっての選択肢
webデザイナーが専門的な能力を生かして別の職場で働きたいと考えたときに、転職エージェントを利用すれば重要なサポートをしてくれると期待するでしょう。
しかし、どの転職エージェントを使っても同じようにサポートしてもらえるわけではありません。
どのような方針で転職エージェントを選んだら良いのでしょうか。
大別すると二通りの考え方があるので、違いがわかるように詳細を確認してみましょう。
専門性の高い転職エージェントを使うのは有利
まず一つ目にwebデザイナーとしての専門性をよく理解している転職エージェントに相談するのが合理的という考え方があります。
webデザイナーは極めて専門的な業務に携わる職種なので、その詳細を理解できる人でなければ適切なマッチングを行えないと考えるのはもっともなことでしょう。
Webに詳しいだけでも十分ではなく、デザイン全般に関する知識が豊富なだけでもwebデザイナーの仕事は正しく理解できません。
両者を兼ね備えていて、さらにその人材市場にも詳しい転職エージェントを選び出すことができれば理想的な転職先が見つかると期待できるでしょう。
webデザイナー専門の転職エージェントはない
世の中には極めて専門性の高い転職エージェントが存在しています。
医師や薬剤師、看護師のように職種一つだけのために転職エージェントが存在していることもあるのです。
しかし、webデザイナーについては特化している転職エージェントがありません。
広い現場で必要とされている人材ではあるものの、職種として人口がまだ少なく、webデザイナーだけを取り扱うのでは転職エージェントの経営が成り立たないからです。
そのため、もう少し広い視点で専門の転職エージェントを探すことが必要です。
web系に強い転職エージェントは有力候補
少し範囲を広げてweb系という枠組みにしてみると専門の転職エージェントがあります。
IT系とweb系という組み合わせになっていることも多く、少なくともwebには詳しい人に担当してもらうことが可能です。
どちらかというとIT系のエンジニア向けの転職エージェントの場合が多いため、その中にデザインに関する知識も豊富な人がいるかどうかが大きな問題になるでしょう。
登録してみたときに該当する人がいるかどうかを問い合わせ、担当者になってもらうのが賢い方法です。
このような探し方をすると主にweb開発をメインにする仕事を探すことができます。
IT系の企業が中心で、新しいアプリケーションの開発やWebの構築などを担うチームの一員として活躍できるでしょう。
webデザイナーはディレクターに昇進するケースもあるので、キャリアアップを考えている人にも魅力的な選択肢です。
ただ、レベルの高いエンジニアと理解し合える程度のIT系の知識や技術を求められる場合もあることは念頭に置いておきましょう。
クリエイティブ系に強い転職エージェントも魅力的な選択肢
範囲の広げ方としてWebの方ではなくデザイナーの方を拡張してみる方法もあります。
デザイナー特化型の転職エージェントも稀ですが、クリエイティブ系というくらいに広げるといくつか候補が出てきます。
クリエイティブ系の中でも筆頭に上がるのがデザイナーなので、基本的にはその中でもweb系の人という位置付けで転職先を探すことになるでしょう。
ITやwebに強い担当者がいればwebデザイナーとして魅力的な求人を見つけることが可能です。
一方、webに詳しいデザイナーというスタンスで転職先の候補を広げることもできます。
デザインに関するスキルをバックグラウンドとして、登録先の転職エージェントの特色次第で様々なキャリアパスを描けるのが魅力です。
広範囲をカバーする転職エージェントも視野に入れよう
二つ目の考え方として挙げられるのがwebデザイナーも含めてもっと広い範囲で求人を扱っている転職エージェントを使うというものです。
専門外の転職先も含めたリストの中からwebデザイナーの求人を探し出すことになりますが、転職エージェントに相談して紹介してもらえばそれほど労力がかかりません。
専門性の高いところを使うのとは違う種類の求人が手に入りやすいのが魅力です。
一般的な傾向としてwebデザイナーの経験があまりない人や未経験の人も募集している求人が見つかりやすくなっています。
専門学校で学んだり、アルバイトをしたりした上でこれからwebデザイナーを目指したい人に向いている方法だと言えるでしょう。
大手の転職エージェントならカバーしている可能性が高い
webデザイナーの求人をカバーしている可能性が十分にあるのが大手の転職エージェントです。
どの業界の求人でも取り扱っている場合がほとんどで、求人を出す企業も幅広い人材が登録していることを想定しています。
当然ながら登録者のほとんどはwebデザイナーの未経験者なので、未経験でも応募可能といった形の求人の割合が多くなっています。
即戦力でなくともwebデザインに関する知識を持っていれば良いという程度の求人がよく見かけられるため、これからキャリア形成を始める人にとってうってつけでしょう。
地方特化型なら掘り出し物の求人があることも
大手の転職エージェントでなくともwebデザイナーの募集は比較的よく行われています。
Webの活用が広がっている影響で、企業の種類を問わずに人材として確保しようという動きがあるからです。
また、ベンチャー企業やスタートアップでもwebデザイナーの求人を出すことがあり、オフィス物件の相場が低い地方での募集も少なくありません。
地方特化型の転職エージェントはスタートアップなどの情報を聞きつけて求人を獲得していることがあり、掘り出し物が見つかる可能性があります。
大手で探していても良いものが見つからないと思ったら、働きたい地域を選んでその地方に根ざしている転職エージェントに相談してみるのも賢いと言えます。
webデザイナーが転職エージェントを使うメリットとデメリット
webデザイナーは転職エージェントを使って得をする場合もあればかえって転職に苦労してしまう場合もあります。
メリットとデメリットにはどのようなものがあるのかを知っておきましょう。
時間を節約して転職活動を行える
webデザイナーにとって時間は貴重なもので、できる限り仕事に時間を費やして経験を積み、スキルアップしていきたいと考える人が多いでしょう。
転職しようと考えると働きながら求人を探して応募しなければならず、かなりの労力がかかることは否めません。
しかし、転職エージェントを利用すれば目を通すべき求人の数は少なくなり、応募後の企業とのやり取りも仲介してくれるのでスムーズになります。
時間と労力を節約できるのは転職エージェントを利用するメリットでしょう。
登録しすぎるとやり取りで時間を食われてしまう
転職エージェントを使うと多かれ少なかれ電話やメールなどでやり取りをしてつながりを保たなければなりません。
できるだけ多くの求人を紹介してもらって比較しようとすると、複数の転職エージェントに登録することになるでしょう。
そうすると必然的にやり取りに使う時間が長くなってしまい、せっかく節約できるはずだった時間が無駄になってしまうことになりかねません。
使えば便利だけれど使いすぎは禁物と心して利用する必要があるのです。
登録先を絞り込むにも相当な時間を使ってしまうことが多いので注意しましょう。
キャリアパスを再考する機会が与えられる
webデザイナーはスキルや経験によって様々なキャリアパスを考えられます。
転職エージェントを使うと再考の機会が手に入り、自分では考えてもいなかった転職の道を歩めるようになる可能性もあるでしょう。
ずっと現場でデザイナーをしていれば良いという考えからキャリアアップの道に切り替えたり、エンジニアとしてのスキルも身につけて活躍できる幅を広げたりといった形で様々な道筋を考えることができるのです。
転職エージェントはその可能性の広さを知っているので、よく考えるきっかけを与えてくれます。
優秀な担当者に巡り会えないと道を踏み外す恐れがある
転職エージェントによるコンサルティングはキャリアパスを考える上で重要な役割を果たしますが、担当者が優秀でないと道を踏み外してしまいかねないので注意が必要です。
webデザイナーに十分に詳しく、これからの業界の展望も理解している優秀な転職エージェントと将来について語り合えば理想的なキャリアパスを導き出すことができるでしょう。
しかし、中にはあまり業界に精通していなくて、これから衰退してしまうキャリアを提案してしまう人もいないわけではありません。
その見極めができないとキャリアプランの変更によって将来性を失うリスクがあるのはデメリットです。
特に競争も進展も激しい業界で働く職種なので、最新の知識を持っているかどうかを吟味した上でコンサルティングを受ける必要があるでしょう。
問題点も理解した上で転職エージェントの活用を検討しよう
webデザイナーは上手に転職エージェントを使えば前途洋々のキャリアパスを考え出し、適切な求人の紹介を受けて転職を達成できる可能性があります。
しかし、極めて専門性が高い職種なのでITやWebにも詳しく、デザインに関しても熟知している転職エージェントを見つけられないとコンサルティングはあまり役に立たないでしょう。
ITやWebあるいはデザインのどちらかを切り口として専門性の高い人を探し出すのが成功につながる道です。
経験が十分にない人の場合には大手や地方の転職エージェントを利用し、未経験でも受け入れてくれる求人を探しましょう。
まずはその職場でキャリアを作り上げ、その後のキャリアパスを自ら切り開いていくのが賢明です。