転職活動で転職エージェントを利用すれば履歴書や職務経歴書の他に推薦状も添付されて企業に送られる
世の中は転職時代と言われるように多くの方々が自分の理想の仕事や働き方を求めて転職活動を行っています。
このような転職活動をスムーズに進めて行くために、今の時代では転職エージェントを利用する方も増えました。
この転職エージェントでは登録するとキャリアアドバイザーがついて転職活動をサポートしてもらえます。
登録時には履歴書や職務経歴書などを書くことになりますが、これらの必要書類と一緒に転職エージェントからの推薦状も添付されて応募企業へ送られるわけです。
ここでは転職エージェントの推薦状の内容やその効果について紹介します。
目次
転職エージェントから企業へ送られる推薦状とはどういうものなのか
転職エージェントの推薦状とはいったい何か
転職活動を開始するときに転職エージェントを利用するメリットは、転職に関して知識や経験が豊富なキャリアアドバイザーのサポートが受けられるということが大きいです。
転職は人生の中でもかなり重大な転換期とも言えますから失敗は避けたいものです。
転職を成功させるためにはこのような良きアドバイザーが必要でしょう。
転職エージェントを利用して企業へ応募するとき、登録時に書いた履歴書や職務経歴書と一緒に推薦状というものを転職エージェントから企業へ送られるのが一般的です。
この推薦状というものはいったい何なのでしょうか。
推薦状が出たということは転職エージェントのお墨付きを貰えたということ
当然のことですが推薦状は転職エージェントが書くものです。
ここで気になるのはその推薦状の内容ではないでしょうか。
これにはその企業に応募した動機を始め、転職エージェントが推薦した背景などが書かれます。
基本的には履歴書や職務経歴書だけでは足りない部分を補う役割を果たすわけです。
たとえば、応募者の人柄や魅力などを転職エージェントから判断したものが書かれるのが一般的でしょう。
この推薦状が出されるという時点で転職エージェントからのお墨付きを貰ったとも言えます。
転職エージェントの推薦状は効果があるのか
転職エージェントの推薦状によって転職が有利になるとは言い切れない部分もありますが、少なくとも転職エージェントが客観的な立場で評価した人物であるという証にはなります。
しかしこれはけっこう大切なことなのです。
何故かと言えば、転職エージェントというところは契約している企業に優良な人材を紹介することで利益を得ています。
言い方を変えれば優良な人材しか紹介できないわけです。
ですから応募企業に推薦状を出すということはその企業に適していると判断されたからでもあります。
転職エージェントが出す推薦状は必ず確認する必要がある
推薦状では応募者を無理に褒めたりはしない
推薦状だからと言って応募者のことを過剰に褒めたりいい点だけを書いたりはしません。
あくまでも客観的な評価になります。
確かに転職エージェントとしては応募者を採用してもらえば紹介料として報酬を得ることができますが、その人のことを無理矢理に褒めても、いざ面接を受けたときに推薦状の内容と実際の人物像に大きな違いがあると、今度は転職エージェントと企業の信頼関係に支障を来す恐れが出てくるでしょう。
面接ではそういう点も明らかになってしまうものです。
推薦状の内容を充実させてもらうためには、やはり常日頃からそのように行動することが大切になります。
面接前に推薦状の内容は確認しておくことが大事
転職エージェントが応募企業に送る推薦状の内容は、面接のときに実際の人物像と比較されますから、応募者はその内容も抑えておく必要があります。
キャリアアドバイザーのアドバイスをもとに応募する企業が決まれば、事前に推薦状の内容を確認させてもらうことが大切です。
意思を伝えれば推薦状の内容を見せてもらえます。
推薦状の内容を確認したらそれで納得するのではなく、面接のときに慌てないようにその内容にふさわしい受け答えができるようにしておくことも重要です。
推薦状の内容で気になるところは訂正してもらうこと
転職エージェントに登録をすると最初に面談が行われ、そこでの印象などを推薦状の内容に書かれるケースが多いです。
実はその推薦状の内容を知らないで応募企業に面接へ行ってしまう人も少なくありません。
これはけっこう危険な行為だと言えるでしょう。
確かに推薦状にはマイナスになるようなことは書かれないのが普通です。
しかし、転職エージェントでの面接に不安を感じてしまった場合、やはり推薦状の内容も気になってしまいます。
極端な話になりますが、企業からすると採用するのを躊躇ってしまうような退職理由などは転職エージェントに訂正してもらった方がいいです。
転職エージェントでの最初の面接が推薦状の内容を左右する
企業の採用担当者の目はかなり鋭い
希望する企業の面接でこの推薦状が占める割合は決して高くはないのかもしれません。
そこには極端に良い面も悪い面もなく、普通の人が見ればありきたりのことしか書かれていないと思うでしょう。
しかし、企業の採用担当者の目はかなり鋭いです。
推薦状に書かれた内容と実際の人物像とを比較して、そこに食い違いがないかということは恐らく瞬時に分かってしまうのではないでしょうか。
応募者の言動や立ち振る舞い、そして身嗜みなど様々なところを細かく見られてしまいます。
転職エージェントでの最初の面接は重要
推薦状には前職の転職理由も書かれています。
大概は前向きな表現で書かれていますが、その裏を返せばネガティブな内容だったりするものです。
転職エージェント側では良かれと思って書いたのでしょうが、企業の採用担当者の目にはその裏側も見えてしまうということがあります。
この退職理由に関しては転職エージェントのキャリアアドバイザーとしっかりと話し合って書いてもらうことが必要です。
そのためにも転職エージェントでの最初の面接は重要になります。
この転職で自分はどんな仕事をしたいのか、仕事に対する自分の考えなどを話し合うことが大切です。
キャリアアドバイザーにも間違いはある
いくら転職エージェントのキャリアアドバイザーが転職に関して豊富な知識と経験を持っているとは言っても、所詮は同じ人間に変わりありません。
間違いだってあるでしょう。
推薦状を書くときに違った意味で取られてしまうような表現を使うこともあるかもしれません。
特に転職理由などの書き方は難しいものです。
転職エージェントでの最初の面接で好印象を与えることも大切ですが、やはり応募企業に推薦状が送られる前にしっかりとチェックすることが必要でしょう。
キャリアアドバイザーとの信頼関係が転職を成功に導く
転職希望者は必ず退職理由を持っている
推薦状で特に気を付けたいのが前職の退職理由です。
転職活動をする殆どの人ははっきりとした退職理由を持っています。
たとえば、ステップアップやキャリアアップを目指したいとか、もっと責任ある仕事をやりたいとか、人間関係を変えたいとか、残業をもっと少なくしたいなど、人それぞれ理由は異なるでしょう。
こうしたことから転職に踏み切る人は本当に多いです。
転職活動をするときに転職エージェントを利用すれば、最初の面接で必ずこの退職理由を訊ねられます。
本音の退職理由はネガティブな印象を与えやすい
退職理由には様々なものがあります。
しかし、ステップアップやキャリアアップ、または責任ある仕事というのは確かにポジティブな表現ですが、応募企業の採用担当者の目にはいったいどう映るのでしょうか。
実はこれらのポジティブに捉えられやすい言葉は使い古されたもので、あまり人の心を打つことはありません。
それどころか不快感さえ与えてしまう場合もあります。
十分に気を付けたいものです。
その他の退職理由は応募者の本心なのでしょうが、字面だけではネガティブに感じてしまいます。
キャリアアドバイザーには本音を打ち明けるべき
これはとても難しい問題で、やはり転職エージェントで行われる面接では自分の本心を伝えておく必要があります。
本心が分からなければキャリアアドバイザーとしてもその人に適した仕事や職場を探すことができません。
本心の退職理由がネガティブなものであるなら、これはやはりキャリアアドバイザーととことん話し合って企業に伝えるべき言葉を考えるべきです。
転職エージェント側でも転職に不利になるようなことはしませんから、ここは本音を打ち明けておく必要があります。
自分の気持ちを正直に伝えることが転職を成功させる鍵となる
ここでは転職エージェントの推薦状について述べてきました。
この推薦状は転職を大きく左右するものではないのかもしれませんが、推薦状の内容と実際の人物像とに大きな差があれば転職を成功させることはできません。
これを解決させるためにはキャリアアドバイザーと信頼関係を築き、面接時に自分の本音をしっかりと伝えることが必要です。