転職エージェントには複数登録すべき?注意点についても解説
さまざまな転職エージェントが存在しますが、同時に複数のエージェントに登録してもよいのだろうかと心配になる方もいることでしょう。
転職を効率よく成功させるためには、転職エージェントを利用するのが得策です。
今回は、転職エージェントの選び方や、タブーとされる注意点について説明していきます。
転職エージェントを最大限に活用して、希望通りの転職を果たしましょう。
目次
転職エージェントは複数登録が基本
まず、転職エージェントは、複数登録しても構いません。
むしろ、複数の転職エージェントに登録すべきです。
その理由には、以下のようなメリットがあげられます。
各転職エージェントの得意分野を活用できる
転職エージェントは、それぞれ得意とする分野が異なります。
1社だけではカバーしきれないサービスを、他の転職エージェントと補うことで、より有利に転職活動を進めることができるのです。
質の高い求人が多いのはdodaやリクルートエージェント、面接対策や職務経歴書の添削が好評なのはパソナキャリアやJACリクルートメントがあげられます。
20代といった若年層におすすめなのは、マイナビエージェントです。
こういった各転職エージェントの強みを踏まえて、バランスよく複数のエージェントを組み合わせましょう。
独占案件が増える
独占案件とは、企業が公にしたくない非公開求人のことです。
企業の戦略上、競合他社には知られたくないため、得意先の転職エージェントにのみ極秘で求人を依頼します。
重要なポジションほど独占案件となりがちで、待遇や条件の良い求人が目立ちます。
また、緊急性の高い案件が比較的多く、たいていの企業は登録人数の多い転職エージェントに依頼する傾向です。
そのため、独占案件が豊富なエージェントには、doda・リクルートエージェント・JACリクルートメントなどがあげられます。
重職を狙っている方やキャリアアップを図りたい方は、複数の転職エージェントに登録して、少しでも多くの独占案件を紹介してもらいましょう。
キャリアコンサルタントを選べる
どの転職エージェントを選ぶかも重要なポイントですが、優秀なキャリアコンサルタントに担当してもらうことも肝要です。
優秀なキャリアコンサルタントなら、あなたのスキルや強みを生かせる企業、かつあなたの条件にマッチした企業を厳選して紹介してくれるでしょう。
しかし、能力に乏しいキャリアコンサルタントが担当になった場合、望むような転職活動ができない可能性もあります。
キャリアコンサルタントの能力も、転職活動に大きな影響を与えるのです。
複数の転職エージェントに登録し、より多くのキャリアコンサルタントと面談するようにしましょう。
転職エージェントの選び方
転職エージェントに複数登録する際は、以下を目安に選んでみてください。
あまりにも多く登録しすぎても、対応しきれなくなってしまいます。
- 大手総合転職エージェントから2社を選ぶ
- 業界特化型転職エージェントから1社を選ぶ
総合転職エージェントとは?
総合転職エージェントは、業界や職種に関係なく、多種多様な求人を扱っています。
とにかく求人数が豊富で、異なる業界への転職も提案してもらうことができます。
しかし、専門分野に関する知識には弱い傾向です。
総合転職エージェントで評判がよいのは、doda・パソナキャリア・リクルートエージェントの3社です。
dodaは、国内最大級の総合転職エージェントで、サポートが手厚くどの年齢層にもおすすめできます。
パソナキャリアは、キャリア相談が親身で丁寧なので、初めて転職する方でも安心して利用しやすいでしょう。
リクルートエージェントは、求人数が多い点は魅力ですが、サービスの質に差があるので注意が必要です。
特化型転職エージェントとは?
ある業界や職種に特化した求人を扱っているのが、特化型転職エージェントです。
各業界出身のコンサルタントが多く在籍しており、その業界特有の知識や情報を得られるというメリットがあります。
しかし、案件数が少ない点は否めません。
最終的には、総合転職エージェント経由で転職するケースが多く、基本的には情報収集メインで活用するのがおすすめです。
IT系ならワークポート、アパレルならクリーデンス、ハイキャリア層や外資系ならJACリクルートメントがあげられます。
JACリクルートメントは、厳密には業界特化型エージェントではありませんが、実績が高いので参考までにあげておきます。
優秀なコンサルタントを見極めることも大切
転職エージェントに登録したら、必ず担当のキャリアコンサルタントと面談を行うようにしましょう。
優秀なコンサルタントかどうかを見極めるためです。
優秀なコンサルタントであれば、事務的に求人を紹介するだけではなく、悩み事やキャリア相談にも応じてくれます。
そして、企業にあなたのスキルや長所を売り込む能力にも長けています。
一方で、ヒアリングなしに内定が出やすい求人を紹介されたり、対応や連絡が遅かったりするコンサルタントには、注意が必要です。
自分と相性がよく、親身になって対応してくれるキャリアコンサルタントを見極めてください。
複数の転職エージェントを利用する際の注意点
転職エージェントの登録数に制限はありませんので、いくつでも好きなだけ登録可能です。
しかし、複数登録するうえで注意すべきポイントがあります。
以下の2点にくれぐれも気をつけてください。
複数のエージェントを利用していることを内緒にしない
担当のキャリアコンサルタントに、複数の転職エージェントを利用していることを前もって伝えておくほうがよいです。
紹介された案件が、別のエージェントと重なったときに困るからです。
どちらか一方は断らなければなりませんが、断る理由をはっきり伝えられませんよね。
曖昧な断り方では、「こういう案件は好みではないのか」と、今後は同様の好案件を紹介されなくなってしまう可能性も大いにあります。
紹介された案件が偶然重なったとしても、滞りなく転職活動を進められるように、複数のエージェント利用を隠さないようにしましょう。
同じ求人に複数応募しない
同じ求人には、複数のエージェントから応募してはいけません。
求人を募集している企業から、別の転職エージェントからも応募されているがどういうことか、と担当のコンサルタントに連絡が入ります。
そうなると、企業にも双方のエージェントにも不信感を与えてしまい、もめたり破談になったりする恐れがあります。
そして、今後は転職エージェントから案件を紹介してもらえなくなる可能性だってあるのです。
複数のエージェントを利用する際は、どのエージェントで応募を進めていくのかを明確にし、せっかくの好案件を台無しにしないように気をつけてください。
複数の転職エージェントに登録し、それぞれの強みを活用しよう
転職エージェントは、1社だけではなく複数利用するのがおすすめです。
各エージェントの得意分野を理解して、状況に応じてうまく使い分けていきましょう。
複数の転職エージェントを利用することは、決して珍しいことではありません。
そういう現状はエージェント側も十分把握していますので、無理に隠したりはせずに担当のコンサルタントにきちんと伝えておきましょう。
まずは、 大手総合転職エージェントから2社、業界特化型転職エージェントから1社を目安に選んでみてください。
以下に、おすすめの転職エージェントを5社まとめておきます。
みなさんの転職の役に立てれば幸いです。
- doda
- パソナキャリア
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント(20代向け)
- JACリクルートメント(ハイキャリア層向け)