事務職に転職したいときの転職エージェントの活用方法!未経験でも可能

事務職
事務職は安定した仕事ができることで多くの人から注目されています。

転職するならやはり転職エージェントに頼った方が良いだろうと考えるかもしれませんが、どのようにして利用したら事務職でやりたい仕事ができる求人を獲得できるのでしょうか、転職市場における事務職の状況を加味して、上手な活用方法を導き出しましょう。

まず押さえておきたい事務職の転職市場

転職エージェントを利用する前にまず押さえておきたいのが転職市場での事務職の位置付けです。

どのような人が事務職を希望していて、どの程度の競争率があるのでしょうか。

そして、企業の方はどのような人を探しているのかを知っておくのが大切です。

事務職は競争率がトップクラス

転職市場における事務職の競争率はトップクラスになっています。

多くの人が事務職を目指しているため、求人が出てきてもすぐに内定者が決まってしまったり、応募したときには既に競争相手が何人もいたりするのが通例です。

事務職の一般的な認識として、特別に体力や技術力がなくても従事することができ、慣れれば手際良くこなせるようになって活躍しやすいことが挙げられるでしょう。

また、勤務先の企業がどの分野であっても問題はなく、基本的なノウハウを身につけてしまえばどこでも戦力になることが可能です。

それに加え、仕事の引き継ぎが比較的簡単な性質を持っています。

そのため、中小企業を中心としてパートを事務職に当てていることも少なくありません。

このような性質を持つ事務職は女性から特に人気があります。

忙しいときには残業も多少はありますが、比較的過重労働になりにくい職種だからです。

家事や育児などが忙しくなって仕事を続けるのが難しくなったら辞めることもでき、また働きたくなったら経験を生かして広い分野の企業から再就職先を探せます。

正社員で働いた経験があればパートで採用してもらいやすいという面もあり、主婦になりたいと考えている女性から人気があるのです。

男性からも安定して仕事をしやすいことから注目されるようになってきました。

転職エージェントに登録する人の間でも事務職を希望するケースは多く、求人の奪い合いが熾烈になっています。

事務職と一口で言っても種類は豊富

事務職は一種類の職種だと思われてしまいがちですが、実際には細かくみるとかなりの数の職種があります。

一般事務やOA事務といった典型的な事務職の他にも、事務的な仕事を担っている職種はたくさんあるからです。

その中のどれをやりたいのかを転職するときにはよく考えた方が良いでしょう。

例えば経理や財務といったお金を扱う事務職があります。

お金の取り扱いに強い人にとってはやりがいのある仕事ですが、苦手な人にとってはいくら事務職が良くても敬遠したいでしょう。

人事のように社内の人材に関わる仕事をする職種もあれば、労働規定などに関わる労務を扱う職種も置かれているのが一般的です。

この他にも総務や法務など、様々な仕事があるので一通りどんな業務に携わるのかを確認してみましょう。

企業によってはもう少し特殊な事務職もあります。

営業のサポートをする営業事務を置いている会社も多くなってきました。

外回りをするのは営業で、顧客とのやり取りを通して情報調査や書類作成などが必要になったときにアシスタントとして営業事務が働いているのが一般的です。

また、広報もマーケティングを行っている企業であれば大抵は置かれている事務職で、現場によってはデスクワークだけでなく外回りもすることがあります。

ただ職種の名前を見ただけでは実際に従事する仕事がはっきりとしないことが多いので、求人に応募するときには詳細を調べておくことが重要です。

事務職こそ求められる即戦力としての経験

事務職の求人は実際にはかなりの数が出回っています。

希望者が多いにもかかわらず、すぐに埋まってしまわないのには理由があります。

即戦力となることが事務職に求められているからです。

企業としては事務系の仕事は滞りなく、正確かつ迅速に進められる体制を整えるのが最も重要なことです。

そのため、新人を育てるのなら新卒の人だけで十分で、中途採用ならすぐに戦力になる経験を積んでいるのがほぼ必須となっています。

応募者が多くても該当者なしという形でしばらく募集を続ける企業も多く、しっかりと企業側の要求にマッチする経験を積んでいないと採用してもらえないのが実情です。

種類によっては資格が役に立つ

事務職のほとんどは特別な能力がなくても慣れればできるのが魅力です。

しかし、中には資格が役に立つものもあるので知っておいた方が良いでしょう。

わかりやすい例として挙げられるのが経理や会計の事務職です。

公認会計士や税理士などの資格を持っていると明らかに有利になります。

簿記検定に合格している、エクセルなどの表計算ソフトに関する試験を通っているといった点も高い評価を受けるところです。

一方、資格がなければできない仕事もあります。

医療事務や介護事務は病院やクリニック、各種介護施設で必要とされている人材で医療保険制度や介護保険制度に基づいた報酬の請求事務を行うのが特徴です。

どちらの場合にも資格がなければ担えないので、転職のときには資格の取得を検討することになります。

状況別に転職エージェントを使い分けよう

このような事務職の状況を踏まえて、状況別に転職エージェントの活用方法を考えてみましょう。

競争率が高く、即戦力となることが求められるという事情を考慮すると、キャリアの有無が大きな違いをもたらします。

キャリアを生かしてハイクラスを目指したいなら

今までも事務職で働いてきて、ハイクラスを目指したいという人は転職エージェントを活用する意義が大きいと言えます。

キャリアのある人材を求めている企業は多いので、上手にマッチングしてもらえればすぐに転職先が決まるでしょう。

重要なのは自分が求めているクラスでの転職ができるかどうかです。

管理職を目指したい、経営陣に入りたいといった目標を持っている人は、管理部門を専門としている転職エージェントを使うのが賢明です。

また、経理や労務、法務などはそれぞれについて専門性の高い転職エージェントがあるので自分のキャリアに応じて適切な転職エージェントに相談しましょう。

ハイクラスを目指すためにはステップを踏まなければならないことも珍しくありません。

長く深い経験を積んでいて生き字引のようになっていると大手企業からも重宝されるようになります。

あるいは手広く事務職を経験しているとベンチャー企業でオールラウンダーとして高い待遇で迎え入れてもらえる可能性があるでしょう。

どのようなキャリアパスが考えられるかも転職エージェントに相談してみると候補をたくさん挙げてもらえます。

ハイクラスを目指すならハイクラス向けの転職エージェントによるコンサルティングを受けるのが効果的です。

未経験でも転職して事務職になりたいなら

事務職のキャリアが全くないけれど、これから事務職になりたいと思っている人はかなり困難な道になることを覚悟しましょう。

例外的に転職に比較的苦労しないケースが二つありますが、それ以外の場合にはキャリアがある人が同時に応募してきただけで不採用になってしまう可能性が高いからです。

この場合には転職エージェントとして大手を選び、できるだけ多くの求人に応募してみるのが得策です。

たまたま意気投合する採用担当者に出会えれば未経験でも採用してもらえる可能性があります。

例外的なケースとして一つ目に挙げられるのが医療事務や介護事務のように資格が求められる職種の場合です。

この場合には資格があるだけですぐに戦力になると期待してもらえるため、未経験でも比較的採用率が高くなっています。

この場合には医療専門、介護専門の転職エージェントに相談すると求人が豊富に見つかるでしょう。

もう一つのケースとして挙げられるのが年齢的に若い場合です。

第二新卒程度の年齢であれば未経験でもこれから教育を受けて成長してくれれば良いというスタンスで採用してくれる企業も増えています。

大手企業を除くと優秀な新卒を獲得するのが難しくなってきている影響で、若手で社風に合っている人材なら未経験でも採用しようと考える傾向が強まっているのです。

若い人なら第二新卒向けの転職エージェントを使えばこのような優遇を受けられる可能性があります。

ワークライフバランスを重視したいなら

事務職の経験は少しあるけれど、今までよりもプライベートを重視して働けるようにしたいという人も転職を検討するでしょう。

このようなケースでも転職エージェントとして中堅レベルのところが役に立ちます。

規模が大き過ぎない方が転職エージェントと企業のつながりがしっかりとしていて、現場で事務職がどのような待遇で働いているかをよく確認しているからです。

ミスマッチが起こりにくいので、転職に成功した暁には理想的なワークライフバランスを実現できるでしょう。

ただし、ワークライフバランス重視の転職で事務職を選ぶ人は多く、競争は最も激しい部類に入ります。

ある程度は妥協しないと転職先が見つからない可能性もあるので注意が必要です。

適切な転職エージェントを選べば事務職も目指せる

事務職は転職市場でも人気が高くて競争率が高い職種です。

転職エージェントを使うときには自分にとって適切なタイプのところに登録することが必須でしょう。

事務職としてのキャリアがあるかないか、年齢的に若いかどうか、資格を取得してから転職しようという意志があるかどうかといった点が重要になります。

また、ワークライフバランスを大切にしたいと考えて事務職への転職を検討する人は多く、労働時間などの拘束が少ない求人は特に競争率が高いので注意しましょう。

転職エージェントとじっくり相談し、待遇の落とし所を考えて応募する求人を選ぶのが肝心です。

未経験の人でも事務職に転職できないわけではないので、できるだけたくさん応募できる大手を活用しましょう。